いつかの秘密

迷泥


よくみたらチェックだったおじさんのスーツ
ふと見たら丸見えだった女子高生のカバン
淫靡な背徳感と
内側の錆びた鉄の筒
目を伏せた君
隠れた赤
自然さえも糸で吊られてマリオネット
傍観者がいないっていうのは多分ホント
フォークの反対側で神社の土をほじって何かをビニール袋に集めてたおじさんは何のために
love is not best
自分と他人の殴りは違った
希死念慮の拡大拡散破裂
内輪だけで何が楽しい
男子中学生
初めて見た女性タクシードライバー
まるでpuprikaのような
夢を纏ったような
強い女
何のために
ぐずったバカ人間野郎
可愛いと思った
盲目とは何か
雨に洗い流された
吐瀉物の残骸を
見て見ぬ素振りで
彼らに睨まれた今日は
きっと世間では聖なる日だけれども
それでも今日は彼女の誕生日でしかない
朝とは何か
何なのか

無い